Amazonはひたひたと忍び寄ってきた。
良介君はすでにアマゾンプライムに加入してて、大体何を買っても送料が無料。で会員特別価格で購入でき、最短翌日に手に入れられるということで、お店のテレビとかを「お値打ちに買えるなら」と良介君の名前で買ってもらった。
あの足をブルブルして鍛える「シックスパッド」もそうだ。
映画も音楽も月額500円。「店長も入ったら」という誘いもあったが、僕はあまのじゃくなので耳をかさなかった。
しかし、Amazonは次の手を打ってきていた。
弟の家に行ったらテレビで映画をやっていた。なんと、アマゾンプライムに入ったのだ。
「兄貴、こうやれば好きなのが何度でも見れるんだ」とわざわざ実演してくれた。渥美清のフーテンの寅さんが大好きな彼にはありがたいサービスだ。
チーフが「うちも入ろうよ」と、とうとうAmazon側についた。
そして、コロナで巣ごもりしようとしたときに、ティッシュやトイレットペーパーと一緒にAmazonは我が家に到達した。機器をセットしてもらうとAmazonの文字がテレビの画面に出た。
とうとう、我が家もAmazon帝国に征服された。だって「トンイ見せて」とスティックに語りかけたら、わざわざビデオに撮って見ていた「トンイ」が画面に出てきて、見放題なんだから。まいった。